足羽山の笏谷石
福井市・足羽山(あすわやま)で採掘された笏谷石(しゃくだにいし)は、古墳時代には石棺に、築城時代には
城の石垣や瓦に、その後、家屋の建材として大変重宝されてきました。
独特の青味が特徴で、雨に濡れるとより一層、その青さが際立ち、模様が浮かび上がります。
1999年に採掘が終わり、福井の青い街並みは減少の一途を辿っています。
福井の石文化を受け継ぎ、限りある地域資源を有効活用するため、アップサイクルを通じた商品開発をスタートさせました。

福井城跡(現・県庁)も城壁などを中心に、笏谷石が多く使用されており、雨の多い福井ならではの青く美しい笏谷石の景色が楽しめます。

現在も福井県内の歴史的な名所や寺社仏閣、ランドマーク的な施設などには美しい選りすぐりの笏谷石が利用されています。

古の名工が残した技術の痕跡が、今もなお静かに語りかけてきます。
石自体の美しさと共にその想いを受け継ぎ、現代に繋ぐことが我々の使命です。
笏谷石を取り巻く現実
その希少性と美しさから、県内外を問わず注目されている笏谷石。
しかしながら、現実的には品質の格差や再加工する際の手間や他の建材と比較した場合のコストなど、廃棄されるケースもあります。
我々は、少しでもこの歴史的な名石(文化)を守るべく、現代にマッチした商品を開発し続けてまいります。