廣部硬器(窯業)と井上金庫販売(オフィス家具メーカー)の出会い

企業の出会い
廃材の再活用とサステナブルな未来
当初はオフィスで展開できるアイテムをと廣部硬器様に伺いましたが、既存のアイテムではなく、何か新しいものを作れないかと、意見が一致。
そこで、やるならば同じ福井県の製造業として「やらねばならないこと」にフォーカスしました。
株式会社廣部硬器様では、窯業ということもあり製造時のロス率が非常に高く、その端材や廃棄物の活用を小規模ながらも実施されてきました。
同時に、当社でも福井県や地元企業様との連携し、山や森林など自然環境の保護や地域経済の活性を目標に活動するFUKUNOKIプロジェクトも合流し、共に「製造業を継続するために必要なこと」をテーマに商品開発の展開を計画しました。
プロジェクトチーム結成
笏谷石から始まったプロジェクト、足羽山の麓から「asuwa」と命名。
早速始まった商品開発会議の中で、廣部硬器開発責任者様が創業者様の孫にあたり、幼少の頃より綺麗なのに廃棄されるしかない焼物を残念な気持ちで見つめ続け、大学で歴史文化の研究に触れるなど、様々な仕事や海外の歴史文化を知ることで企業として、個人として、特に創業家として「このままでは…」という想いに溢れ、流行りではない「製造業として、先人への敬意を含めた自分達の使命」をお聞きしました。
また、企業課題だけではなく、地元福井における名石「笏谷石」やその美しさだけでない現実的な課題に取り組む姿勢に、我々井上金庫グループ開発チームも感銘を受け、行動を共にすべく決意。
互いの技術・ネットワーク・ノウハウを結集し、アライアンス契約を提案しました。

窯業 × オフィス家具の新たな可能性
このアライアンスでは、窯業の特性を活かした以下のような製品開発に取り組んでいます。
- 笏谷石や焼物を活かしたオフィス空間の意匠開発。
- 廃棄物、廃材のアップサイクルにこだわる、サスティナブルな商品開発。
- 想いを全国に伝え、基幹ビジネスにも活かし、正しいビジネス活動を継続する。
- 高付加価値製品の開発と製造で、雇用の創出や社会的弱者へのサポートを目指す。
- 全国の様々な企業や団体とも連携し、微力でも社会に影響を与える。
未来への展望
伝統と革新が共存するオフィスへ
このプロジェクトのゴールは、単に環境負荷を減らすだけでなく、人としてあたりまえの想いを日々の仕事に反映し、成果を生み「asuwaの和」を世界に拡大することです。
地域資源を活かした製品開発や企業とのパートナーシップなど、常に利便性や実用性ばかりを求められるオフィス家具の分野で、ものづくりの基本に立ち戻った活動を志します。
